ニッポンレンタカー 様々な新規ビジネスを全国で機動的に展開

2019年に創立50周年を迎えるニッポンレンタカーサービスは、全販売会社直営化を機に大きく変わりゆくモビリティ環境を新たな成長の機会と捉え、自社の魅力を活かした事業展開を戦略的に開始しました。多様化する顧客ニーズに対応するサービス施策や収益向上を目指す同社の取り組みについて、荒幡社長が語ります。

直営化によりスピーディーな新規ビジネス展開へ

ニッポンレンタカーサービス(NRS)は、2018年1月に全販売会社直営化に移行しました。2019年3月に創立50周年を迎えましたが、非自動車メーカー系であることから輸入車も含めて多種多彩な車種が揃っていること、全国を網羅する営業所のロケーションが好立地であること、そして何よりも安心・安全・きれいで質の高いレンタカーであることが、これまでの成長を支えてきたと考えております。
当社は直営化後、いくつかの施策を既に展開しております。具体的には、NRS独自のカーシェアビジネスを全国で本格的に開始したことです。また、働き方改革の一環として、24時間営業を廃止するとともに、乗用車・ワゴン車の全車禁煙化も実施しました。さらに業務提携に関しては、空き駐車場とドライバーのマッチングアプリを展開するakippa様との提携も実施しました。2019年4月には、世界最大のレンタカー会社であるエンタープライズ・ホールディングス(エンタープライズ)とパートナーシップを締結するなど、直営体制ならではのスピーディーな経営判断を実現してまいりました。

「直営化を契機に経営理念と行動指針を新たに策定。多様化するお客さまニーズに即したサービス体制の構築へ。」
荒幡 義光 | ニッポンレンタカーサービス株式会社 代表取締役 社長執行役員

急激なモビリティ環境の変化に対する事業戦略

モビリティ分野では、CASE(※1)に代表される大きな潮流が押し寄せ始めております。これらをビジネスチャンスと捉え、事業を戦略的に推し進めていきたいと考えております。
車の所有から利用へと世の中のニーズがシフトしていく中で、車の利用に関連するサービスは多様化しております。20代・30代を中心に車の所有意義が大きく低下する中で、短時間利用のカーシェア、長時間利用のレンタカー市場は拡大するものと見ており、NRSが今後も高品質のレンタカーおよびカーシェアを提供していくことが大変重要であると考えております。
NRSが現在提供しているカーシェアは、法人のお客さまが所有または賃借している駐車場に車両を配置し、契約先の法人社員が利用する特定法人型と、主要都市や空港、新幹線駅を中心とする営業所に配置する営業所型があります。安全・安心・きれいな車両というNRSの特長を前面に出した、他社とは異なるサービスが大きな特徴です。
レンタカーに関しては、訪日外国人の増加とともに外国人のお客さまが飛躍的に増加している状況です。NRSは、エンタープライズとの提携により、訪日外国人のレンタカーのご利用を更に加速させることが出来ると考えております。エンタープライズと業務ノウハウの共有を図るとともに、予約チャネルの多言語化や多言語カーナビの導入等を整備することで、外国人向けのサービスの充実も図ってまいります。
将来的なCASE対応では、モビリティサービスすべての垣根が低くなっていく中で、IoTによる車両管理精度の向上や顧客情報を活かした効率的なマーケティング、akippa様との連携による駐車場のシェアリングなどを強化していく考えです。また、最近ではお客さまのニーズに合わせた柔軟な価格設定を目指すレベニューマネジメント(※2)の導入とアプリ機能の拡充が重要な施策になると認識しております。これからもお客さまの車に関する幅広いニーズにお応えできるよう、更なるサービス品質の向上を図ってまいります。

※1  CASE:Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の4つの頭文字を合わせた造語で、モビリティ分野での社会変化・技術変化の潮流として注目されている。

※2  レベニューマネジメント:需要を予測して収入(レベニュー)の最大化を目指す販売管理手法。競争が激しく需要変動の激しい航空業界などで始まり、様々な業界にも浸透している。

TOPICS 世界最大のレンタカー会社とのパートナーシップで、訪日外国人・海外渡航者の相互送客を加速

ニッポンレンタカーサービスは2019年4月、世界最大のレンタカー会社であるエンタープライズ・ホールディングスとパートナーシップを締結しました。これにより、訪日観光客やビジネス旅行者は日本滞在中にニッポンレンタカーを利用する際にEnterprise Rent-A-CarやNational Car Rental、Alamo Rent A Carのウェブサイトから予約が可能になります。 また日本から海外へ渡航する際も、ニッポンレンタカーの予約サイトから95カ国10,000拠点以上でレンタカーの予約ができるようになりました。
日本国内にあるニッポンレンタカーの営業所のうち、空港や主要鉄道駅周辺の約80拠点で相互の会員を対象に割引料金でのレンタカーを提供いたします。このパートナーシップにより、レンタカーサービスの拡充と相互送客を更に加速していく所存です。

ブランド価値向上と将来に向けた指針

NRSは、業界で初めて「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞しましたが、過去から現在に至るまでNRSを支えていただいているお客さま、株主、従業員などすべてのステークホルダーの皆さまのお陰だと感謝しております。
重要なのは、ご評価いただいたブランド力をどう維持・発展させていくかということです。NRSはブランド力の更なる発展に向けて、経営理念と行動指針を改めて見直し、グループ全従業員が同じ方向に向かって行動するよう徹底を図りました。
また、ブランド力の発展に関しては従業員満足度の向上も重要なテーマです。働き甲斐を持ち、気持ちよく働いてくれる従業員がいて、初めてお客さまに心からご満足いただける最高のサービスが提供できるものだと考えております。さらに、サステナブルな成長を目指すに当たっては、新経営理念で掲げたように先進的かつ魅力的なサービスを追求してまいります。
具体的にはICTを活用し、NRSと親密な航空会社や鉄道・バス会社などをはじめとする他業種企業と連携し、移動にかかわる利便性の高いシームレスなビジネスモデルの構築を目指してまいります。今後も東京センチュリーグループとの連携を強化し、業容拡大を目指すことでグループの連結収益に貢献していく所存です。

新経営理念

「ニッポンレンタカーグループは、お客さまにクルマの利用にかかわる先進的かつ魅力的なサービスを提供し、その利用価値を永続的に高め、人々の移動に欠かせない事業体として社会に貢献します」

新行動指針

私たちは、一丸となって、

  1. 1. 安全・安心・きれいで快適な車両と、心からご満足いただける最高のサービスを提供し、お客さまから最高の信頼を得られるよう努めます。
  2. 2. お客さまに便利で経済的にクルマを使用していただけるよう、斬新で独自性のあるサービスを提供することに常にチャレンジしつづけます。
  3. 3. 共に働くなかまの人間性を尊重し支えあいながら、働き甲斐があり一人ひとりの成長が実現できる明るい職場を築くよう努めます。

TOPICS 国内レンタカー業界初となる「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞

2018年ワールド・ブランディング・アワーズにおいて、ニッポンレンタカーサービスは国内レンタカー業界で初となる「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。ワールド・ブランディング・アワーズは、消費者によるオンライン投票とマーケットリサーチによって世界最高レベルのブランドを表彰するものです。2018年は57カ国4,500以上のブランドから351ブランドが「ブランド・オブ・ザ・イヤー」の栄誉を受けました。
ニッポンレンタカーサービスでは、お客さまに安心して安全にレンタカーをご利用いただくために様々な取り組みを実施してまいりました。2018年にはレンタカーの禁煙化や様々な企業との提携、また職場環境・接客品質の向上を目指し、働き方改革の一環として24時間営業の廃止を行いました。今回の受賞は、ニッポンレンタカーサービスのこれまでの取り組みが消費者の皆さまに高く評価いただいた成果だと考えております。

(記事の内容、肩書などは掲載当時のものです)