日頃、ステークホルダーの皆さまには格別のご高配、ご支援、ご愛顧を賜り、心から御礼申し上げます。

現在、世界は中東情勢をはじめとする地政学リスク、気候変動やAI・デジタル革命の進展、そして日本が直面する少子高齢化に伴う人口減少など、複雑で多様な課題を抱える時代の転換点に向き合っています。外部環境が大きく変容する中、当社はこれまでの事業領域の拡大という枠を超え、飛躍的な成長を遂げるために、自らの存在意義を再定義する「第二の創業期」を迎えています。このたび、10年後の未来を見据えた経営理念体系を刷新いたしました。

私たちの新たなパーパスは、「青い地球の未来をつくる」です。環境に配慮した循環型社会の実現にとどまらず、当社の強みを発揮してパートナー企業と一致団結し、地球そのものが抱える問題、そして、世界が直面するグローバルな社会課題を解決する起点となるという決意を表しています。100年後の未来も普遍的に存在する「青い地球」をつくることこそが私たちの使命であり、私はこの言葉をビジネスの中心に据え、成長の原動力にしていく覚悟です。

そして、パーパスを果たすために10年後のありたい姿を示すビジョンとして、「地球規模の社会課題を解決に導く“永遠のベンチャー企業”」を掲げました。当社は、他社が手掛けないニッチな領域にもエッジを立て、社会的なイノベーションを起こす起点となるべき存在です。大企業としての安定感を維持しながらも、常に未知の領域へ踏み出し、飽くなき挑戦を続けるベンチャー精神を忘れません。10年後もその先も、社員がいきいきと働ける企業であり続けるという不変の決意を、「永遠の」という言葉に込めています。

このビジョンを実現し、社員一人ひとりが大切にする行動基準として、「挑戦」、「共創」、「信頼」という3つのバリューを定めました。困難であっても熱意を持って果敢に挑む「挑戦」、組織の壁を越えてパートナー企業と知恵を結集し新たなビジネスを構築する「共創」、そして、社会とお客さまからの信頼を第一に誠心誠意努力し続ける「信頼」です。

この経営理念体系のもと、2026年度より「中期経営計画2030」をスタートいたしました。これは、「長期ビジョン2035」からバックキャストした戦略実行フェーズの第一段階です。私たちは「事業ポートフォリオの変革」を強力に推し進め、これまでの事業の周辺ビジネスや機能拡充へ進出する「バリューチェーンの拡大」、強みを活かした「グローバル展開の加速」、キャピタルライトによる「外部資本の活用」という3つの成長戦略を実行します。成長投資を加速し、パートナーとの共創を通じて金融の枠を超えた今までにないエコシステムを創出することで、2030年度には当期純利益2,000億円、ROE12.5%以上という野心的な目標の達成、そして2035年度には当期純利益4,000億円、時価総額5兆円を目指します。

これらの戦略を支える最大の経営基盤は「人財」です。多様な人材が幅広く挑戦できるよう、市場水準に準拠した報酬体系や中長期の挑戦を評価する新人事制度へと刷新し、人的資本の最大化を図ります。また、CxO制度の導入により、グループ全体最適を追求する高度なガバナンス体制を構築いたします。

当社は、「道徳経済合一」を追求してまいります。営利企業として持続的な利益を求めることは当然ですが、利益のみを優先するという道は選びません。「そのビジネスは我々のパーパスを体現しているか」を常に自問し、経営層から現場の社員に至るまで、自律的に正しい判断ができる組織を目指します。社会の要請に応え、誇りを持てる仕事の積み重ねが、結果として持続的な企業価値の向上につながると確信しています。

私たちは今、社会課題を解決へと導くリーディングカンパニーとなるための新たなスタートラインに立っています。あらゆるステークホルダーの皆さまと共に「未来へのストーリー」を描き、これまでにない新しい価値を創造して、より良い社会の実現を目指していく所存です。

私はリーダーとして自ら先頭に立ち、皆さまから信頼され、尊敬される企業を築き上げることを通じて、持続的な企業価値の向上に全力を傾けることをここにお約束いたします。東京センチュリーの新たな挑戦に、どうぞご期待ください。

代表取締役社長 CEO 藤原 弘治

2026年6月1日

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