10年後もステークホルダーに支持される、金融・サービス企業を目指して

東京センチュリー株式会社 代表取締役社長の馬場高一でございます。2009年の合併以来、時代の変化に沿った新しい金融・サービスを創出しながら、事業領域を着実に拡大することができました。これもひとえにステークホルダーの皆さまのご支援、ご愛顧の賜物と心から感謝しています。

当社は、「事業の成長に挑戦するお客さまとともに、環境に配慮した循環型経済社会の実現に貢献」することを経営理念に掲げております。10年後の未来を想定し、必要とされる金融・サービスの創出を目指すバックキャスティングのもと、サステナビリティ経営を推進し、「金融×サービス×事業」を融合した、独自のビジネスモデルを展開することにより、事業領域を拡大してまいりました。

新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちの生活を一変させ、経済活動も大きく停滞いたしました。コロナ禍は、当社グループの事業(主として航空機リースやレンタカー事業)にも大きな影響を及ぼすとともに、企業としての情報開示の在り方や企業活動における中長期視点の重要性を改めて認識させる機会となりました。直近では、ロシア・ウクライナ情勢による不透明な状況から、資源価格の高騰やサプライチェーンの混乱など、コロナ禍から回復基調にあった世界経済に深刻な影響を及ぼすのではないかとの警戒感も高まっています。

視点を未来に移すと、今後の10年は脱炭素社会の実現に向けたエネルギー問題や5G・6Gといった通信の高度化に代表されるように、これまでの経験が通用しない変化とスピードが要求される経営環境が想定されます。こうした環境において、中長期的な成長の原動力となる当社グループの強みは、競合他社にはない豊富な事業パートナーとの共創力にあります。金融・サービス企業として磨き上げたリース・ファイナンスノウハウと、高い専門性を有する多様な人材が、業種を超えた幅広いパートナー企業との事業連携を可能にしており、さまざまな企業からオファーをいただいております。

今日では環境保全・資源維持に対する意識が定着しつつあり、また、サブスクリプションビジネスが一般化するなど、消費の対象がモノ自体よりも、それを利用して得られる利便性や体験に比重が置かれています。私たちのレゾンデートル(存在理由)は、モノの価値に着目し、それをさまざまな形でお客さまにお使いいただくことにあります。「何がお客さまの利便性につながるのか」を常に考え、お客さまの事業の成長をアシストするとともに、サーキュラー・エコノミーの観点から、動脈経済だけでなく静脈経済まで一貫して携わってまいります。

今後とも当社は地に足の着いたビジネスを推進し、社会への貢献と収益性の両面を実直に考えたサステナブルなビジネスに取り組んでまいります。10年後もステークホルダーの皆さまに支持されるよう、時代の変化を創造するビジネスをさらに推進し、「信頼されるサービス・事業パートナー」を目指してまいりますので、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長

馬場高一

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