事業分野トップメッセージ
国際事業分野
アライアンス戦略と差別化の推進
国際事業分野は、IT・モビリティ・環境といった分野に強みを持つとともに、パートナー企業とのアライアンス戦略を推進し、世界30ヵ国以上でビジネスを展開しております。成長事業やニッチ分野へ注力することで差別化の推進を図るとともに、収益性の高い資産への入替え・PX(ポートフォリオ・トランスフォーメーション)を進めています。また、エンゲージメントの高い職場づくりを通じて現場力を強化、PXに対するマインドセット・意識の醸成により持続的な成長を目指します。
米国を本拠として中南米・欧州・アジアなどでIT機器オペレーティングリースやITAD※1事業を行うCSI Leasing, Inc.(以下、CSI)は、拠点網のさらなる拡充を進めております。これにより多国籍企業のニーズに対応するとともに、既存の海外現地法人とも連携することで、グループの協業シナジーを加速し、収益基盤の強化を図ります。
NTTグループとは、引き続きデータセンターの共同プロジェクトを推進するほか、当社の強みを活かしたIT資産のマネージドサービスやFMVリース※2、ITADサービスの提供等を通じた多様なビジネス協働も展開していきます。2024年からは、米国・シカゴでも新たなデータセンターの共同運営に取り組んでおります。
各国で優良パートナーとの協業を進めており、さらに米州・欧州・アジアという地域を超えたグローバルパートナーとのビジネス拡大にも注力し、今後もそれぞれの強みを持ち寄って新たな事業の創出に取り組んでいきます。
- ※1IT Asset Disposition:情報管理・環境保護等コンプライアンスに準拠した安全かつ適切な方法により、IT 機器を処分するサービス
- ※2リース期間終了後にお客さまが物件返却、買取、リース延長等オプションを選択し、その際の取引価格をFMV(Fair Market Value=公正市場価格)にて決定する柔軟性に富んだリース契約。CSIを通じたFMVリースおよびITADサービスの提供は、世界50カ国以上。
CSIは最高益を更新、米国・アジアでパートナーとの協業や新規事業も拡大
CSIは2016年の連結子会社化以降、毎年順調に利益を拡大しており、7期連続で最高益を更新中です。拠点ネットワークとしては、近年、欧州・アジアを中心に事業エリアを拡大しており、2023年はインドネシア、オーストリア、ハンガリーで拠点を設立、ITAD事業ではマレーシア企業を買収したほか、日本、コロンビア、ブラジルに拠点を設立しております。
パートナーとの協業において、米国では伊藤忠商事・日立建機グループとの建設機械の販売金融を行うファイナンス合弁会社 ZAXIS Financial Services Americas, LLCが2023年5月に営業を開始し、業績が順調に拡大しています。また、NTTグループと共同で取り組んでいるデータセンター事業では、通信インフラへの需要が拡大する中、将来の成長を見越して、米国・シカゴで新たな投資を行いました。
また、オート事業関連では、フィリピンで地場大手独立系リース会社Diamondの事業買収、シンガポールでのオンライン自動車プラットフォーマーMotoristへの出資およびカーコーティング・洗車事業者KeePer技研との合弁会社の設立等、差別化の推進にも取り組んでいます。
「中期経営計画2027」にグループ一丸となって取り組むべく、世界各地で現地従業員とタウンホールミーティングを行い、理解浸透を図ってきました。今後も金融の枠にとらわれず事業の幅を広げてまいります。