2023年11月、就職活動から入社後まで、コロナ禍による行動制限を余儀なくされた2年目・3年目の若手社員に交流の機会を創出するために、東京センチュリーが経営する「ホテルインディゴ軽井沢」にて1泊2日の研修を行いました。参加者たちは何を感じ、どのような気づきと学びを得たのでしょうか。3年目の柿崎さん、2年目の松本さんのインタビューとともに研修当日の様子をお届けします。
地域密着のサステナブルなホテルインディゴ軽井沢での研修
研修会場のホテルインディゴ軽井沢は、当社が経営するホテルであり、IHGホテルズ&リゾーツとの協業プロジェクトとして開発が進められ、2022年2月に開業しました。
ゲストを迎え入れるロビーは天井が高く開放感のある空間で、中央に設置された大きな暖炉からは薪がはぜる心地良い音が聞こえてきます。
日当たりのいい中庭のフォレストガーデンを通り抜けた先には、オールデイダイニング「KAGARIBI」のあるダイニング棟と客室棟が見えます。冬のシーズンであれば、バルコニーから白銀におおわれた幻想的な風景が広がることも。
【ホテルインディゴ軽井沢の詳細はこちらから】
東京センチュリー初のホテル経営プロジェクト「インディゴ軽井沢」に込めた想い
個人と会社の"いきがい"を突き詰める
2年目・3年目の全社員を対象に1泊2日で行われた今回の研修は、総勢55名が参加しました。
ここからは研修当日の様子をお届けします。
今回の研修では、8つのグループに分かれて個人ワークとグループワークを行いました。グループワークの最後には、馬場社長へのプレゼン発表の場も設けられています。
個人ワークのテーマは、"いきがい"をどう考えるか。
各自が4つの視点で自分を知り、自身の"いきがい"について導き出した後、グループのメンバーに共有し相互理解を深めました。
個人ワークに続き、グループワークへ。グループワークでは「東京センチュリーのパーパスを考える」というテーマが設けられました。個人としての"いきがい"を導き出した過程を今度は組織に置き換えて、グループのメンバー全員でパーパスを考えます。
メンバー全員が納得感のあるパーパスにするためには、どのような表現がふさわしいのか。普段接点のないメンバーと本気で話し合い、見せ方や文言に至るまで突き詰めて議論をするなかで、所属する事業分野ごとの事業スキームや考え方の違いをお互いに感じることができました。
研修のハイライトは、各グループがまとめたパーパスの発表です。馬場社長の前で、各グループの代表者がプレゼンを行います。
8グループのパーパスには「信頼を繋ぐ」「持続可能な社会の発展に貢献する」「変化を創造する」「豊かさと幸せを創造する」「主体的に事業創出を行う」「循環型社会を実現する」「ビジネスの循環」「事業を通じた社会貢献」と、組織全体を俯瞰し、未来を見据えたフレーズが散りばめられていました。
同世代が一同に集まり、当社が運営するホテルにて行われた今回の研修は、コロナ禍によるコミュニケーション不足を補うとともに、会社員生活における貴重な経験になったのではないでしょうか。
ここからは、研修に参加した柿崎さんと松本さんに研修の感想や現在の仕事、今後のキャリアについてどう考えているのかを聞いてみました。
軽井沢研修での交流を経て、他の事業分野への理解も深まる
――先日開催された軽井沢での研修はいかがでしたか?
柿崎さん(以下、敬称略):入社から国内リース事業分野に所属して、主にIT・モビリティ関連業界を中心にリース営業に携わってきました。他の事業分野とは関わりが少ないので、どんな事業に携わっているメンバーがいるのか、当社の不動産事業は何をやっているか、この研修に参加したら分かるのかなという期待がありました。
松本さん(以下、敬称略):私は入社1年目に研修会場となったホテルインディゴ軽井沢を担当していたので、正直なところ、社員の皆さんがホテルに対してどういう印象を持つのか気になっていました(笑)。実際にホテル到着した時の皆さんの反応がすごく良かったので、これまで担当できてよかったなと改めて感じました。
――最初の個人ワークではどのような気づきがあったのでしょうか?
柿崎:個人ワークでは、自分自身が求める人生のモチベーションや周囲の方から評価いただくことなどを突き詰めた結果、「人とのコミュニケーション」に喜びがあるということを再認識しました。
松本:私は誰かから求められたことを何か形にして届けることが喜びであり、「感謝」の気持ちが成長の原動力になっているということがクリアになりました。
――グループワークの「パーパスを考える」についてはいかがでしたか?
柿崎:私の班と松本さんの班はアプローチが違いましたよね。ワークの冒頭での講師からの説明の中で、「個人ワークで考えた"いきがい"は会社でいうところの"パーパス"だ」というお話があったので、じゃあ東京センチュリーが好きなことや得意なこと、お金になること、世の中が求めることってなんだろうみたいなことから共通項を見いだして考えながら、最終的には"ビジネスのアクセラレーター"という着地になりました。
松本:アセットを扱うのか扱っていないのかは、所属する事業分野や部署によって大きく異なりますよね。はじめは「アセットを通じて循環型経済社会を実現する」というようなことを考えていたのですが、不動産ファイナンス部もそうですが、アセットを所有せず出資をするという事業もあり、全ての事業分野に当てはまることではないと気づきました。最終的に、どの事業分野にも共通するキーワードとして「事業」にたどり着きました。ファイナンスやサービスはもちろん、事業を提案し、価値創出の最大化を図ることが、組織としてのパーパスになるという結論に至りました。
――研修で特に印象に残っていることは何ですか?
松本:パーパスの発表後に、馬場社長がお話してくださったのですが、その中のあるフレーズが心に残っています。私自身、アメリカの不動産を対象にした事業に携わる中で、気候変動による経済への影響を実感するケースは少なくありません。環境に配慮した事業展開がこれからさらに求められていることが実際の実務とリンクして納得感があり、気持ちも引き締まりました。
柿崎:プラス思考や物事を継続することの大切さについてのエピソードもありましたよね。ビジネスにおいてお客さまに喜んでいただくためには「熱意」こそが、重要だと私は解釈しました。収益を高めることはもちろん大切ですが、市場、顧客、パートナー企業の方々に喜んでいただき、なおかつ組織と自分自身も成長を続けられるような事業を模索してきたいと思います。
若手社員の現在地と未来。3年後の夢に向かって、今やるべきこと
――研修は、個人のいきがいや会社について、改めて振り返る良い機会だったかと思います。改めてご自身のキャリアと今後についてどのように考えているのかも教えてください。そもそも、就職活動において、お二人が東京センチュリーを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
松本:私は金融業界を中心に考えていました。その中で、専門性の高いスキルを身に付けられること、若い年代の社員にも責任のある仕事を任せていることに魅力を感じました。将来は英語を活かした仕事をしたいと思っていたので、幅広い領域で国際的な事業展開をしていることも決め手の一つですね。
柿崎:私も松本さんと同じですね。中学から大学までずっとラグビー部に所属し、スクラムハーフという密集からボールを出す役割を担う専門職的なポジションにいました。そのような経験から、就職活動においても、専門性を身に付けられる金融業界を考えていました。加えて、東京で社会人としてのスタートを切れることも魅力でした。私は北海道の出身で、生まれ育った場所とは違う環境で自分の力を試したいという気持ちも強くありましたね。
――若いうちから専門的な業務に携わっているお二人ですが、これまでの業務の中で特に嬉しかったことを教えてください。
柿崎:タクシー業界にEVを普及させるスキームをパートナー企業とともに検討し、そのファイナンス手法を提案し採用されたことです。スピード感をもって進めなければならないというプレッシャーはありましたが、入社2年目で社内表彰のTCアワード最優秀賞を受賞することができ、それまでの苦労が一気に吹き飛びました。
松本:日々の業務の中で、パートナー企業や一緒に働く方々から「ありがとう」「助かったよ」「お疲れ様」と言っていただけることが何よりの喜びです。今回の研修では、ホテルの部屋に総支配人からの手書きのメッセージカードが置かれていて、すごく心が温まりました。社会人1年目が開業初年度だったので、業務はハードでしたが、こうして自分が携わったホテルに宿泊でき、感謝の言葉を頂けたのはすごく嬉しかったですね。
――3年後、またその先の未来をどのように想像していますか?
柿崎:まだわずかなキャリアですが、モビリティ領域における仕事の面白さや市場の可能性を日ごとに感じています。今後はさらに高度なファイナンスを学び、パートナーと一緒にリスクをシェアすることで新しいビジネスに挑戦していきたいと思います。
松本:自身のキャリアを考える上では、同じチームにロールモデルとなる女性の先輩社員の方がいます。昨年から同じ業務に携わっていて、現在はTokyo Century (USA) Inc.に赴任されているのですが、入社5年目にしてプロジェクト推進には欠かせない存在となっており、私にとって憧れの存在です。少しでも追いつけるように業務に励みスキルを身に付け、3年後は自身が中心となってプロジェクトを推進できるようになりたいです。
――ありがとうございました。最後に、現在、就職活動を行っている学生の方々へのメッセージをお願いします。
松本
東京センチュリーは初期配属を限定した事業分野別の採用を行っているので、いわゆる"配属ガチャ"の心配がなく、入社後のミスマッチがないことはとても安心できると思います。私自身も実際、入社前に思い描いていた通りの業務に携わることができています。個人としての本当にやりたい仕事を軸に企業の方向性をじっくり見極めることで、道は必ず開けると思います。
同期の仲の良さは、私にとって入社後の支えの一つになっています。プライベートでも仲が良く、BBQや旅行、クリスマスパーティーなどを定期的に開催しています。もうすぐ丸三年たちますが、離職者はいまのところ一人もいません。失敗を恐れず、思い切った選択で可能性を追求することが、悔いのない就職活動につながるのではないでしょうか。
柿崎
柿崎 央登(かきざき・ひろと)
営業第三部門 情報機器第二部
2021年入社。情報機器第二部にてIT・モビリティ関連業界を中心に、リースを始めとする各種ファイナンス手法の提案、出資先の管理やパートナーとの事業開発に携わる。北海道札幌市出身。冬の時期は毎週帰省しウィンタースポーツを楽しんでいる。
松本 はるか(まつもと・はるか)
スペシャルティ営業第二部門 不動産ファイナンス第一部
2022年入社。入社1年目よりTCホテルズ&リゾーツ軽井沢と兼務し、ホテルインディゴ軽井沢のホテル経営に携わる。今年度より、海外不動産ファンド投資の案件を選任で担当。群馬県出身。趣味は読書と洋楽鑑賞。
ホテルインディゴ軽井沢
https://karuizawa.hotelindigo.com/
所在地 | 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18番地39 |
電話番号 | 0267-42-1100 |
アクセス | (電車・バス)JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」より2.5km、ホテルシャトルで約5分 軽井沢町内循環バス 東・南廻り線にて「軽井沢駅」より「南軽井沢交差点」下車後、徒歩約5分 (車)上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より南軽井沢方面へ9.5km、約17分 |
※記事の内容、肩書きは掲載当時のものです。
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