Sustainability

4年ぶりに開催「ファミリーデー 2023」
――家族の絆と仕事への理解が、従業員を後押しする

2023年10月19日

東京センチュリーでは2017年から毎年8月に、従業員の子どもたちに職場を訪問してもらう「ファミリーデー」を開催してきました。新型コロナの影響により、2020年以降実施を見合わせていましたが、2023年、リニューアルして4年ぶりの開催が実現しました。
子どもたちの夏の思い出づくりになると同時に、従業員にとっても働きやすい環境整備につながっているという「ファミリーデー」とはどのようなイベントなのでしょうか。イベント当日の様子と実際にイベントに参加したご家族2組のインタビューをお届けします。また、記事の後半では、人事部のダイバーシティ担当として、イベント立ち上げ時から企画を担当する宮澤さんに話を聞きました。

全社で小さなお客さまを歓迎する、手づくりイベント

ファミリーデー当日、参加する子どもたちは保護者と一緒に午後から"出社"します。従業員にとっては当たり前の通勤経路も、子どもたちにとっては初めての特別な体験です。
今回は総勢20組46名のご家族が参加しました。

最初に馬場社長からの挨拶のあと、子どもたちは1人ずつ社長と名刺交換をしました。

馬場社長「本日はお越しいただきありがとうございました。夏休み最後の思い出づくりとしてぜひ楽しんでください」

馬場社長「本日はお越しいただきありがとうございました。夏休み最後の思い出づくりとしてぜひ楽しんでください」

社長との名刺交換の様子。緊張した様子も見られましたが、あまり形にこだわらなくて大丈夫!

社長との名刺交換の様子。緊張した様子も見られましたが、あまり形にこだわらなくて大丈夫!

動画や資料で会社を感じ取っていただいた後は、子ども同士やその場にいる従業員と名刺を交換。参加した従業員にとっても、子育て中の他の従業員と交流を持つ良い機会となりました。

自社製の再生紙を用い、従業員が手作りで子どもたち全員分の名刺を用意

自社製の再生紙を用い、従業員が手作りで子どもたち全員分の名刺を用意

参加した子どもたち同士が名刺交換。その場にいた保護者も、日頃接点のない人とのつながりをつくる機会に

参加した子どもたち同士が名刺交換。その場にいた保護者も、日頃接点のない人とのつながりをつくる機会に

ささやかながら子どもたちへプレゼントも用意。中身は文房具や家族で遊べるカードゲームなど

ささやかながら子どもたちへプレゼントも用意。中身は文房具や家族で遊べるカードゲームなど

今回、特に多くの参加者の印象に残ったのが、「社長室訪問」でした。役員会議室を見学後、社長室へ移動し室内を見学、そして社長の椅子に座ってみるという企画です。馬場社長の計らいで、子どもたちだけでなく同伴のご家族・従業員も社長の椅子に座ることができました。

子どもたちの絵日記では

子どもたちの絵日記では"社長との名刺交換"や"社長室訪問"の様子などが描かれていました

最後は、子どもたちがそれぞれの保護者の所属部署を訪問します。職場見学や名刺交換、ワークショップ、プレゼントなど、温かく出迎えてくれたようです。
職場見学が終わると、子どもたちと一緒に保護者も退勤します。子どもと一緒の帰り道は、従業員にとっても良い思い出になったのではないでしょうか。

実際に、参加した子どもたちや従業員はどのように感じたのでしょうか。ここからはファミリーデーに参加したご家族2組の声をお届けします。

家族に職場を知ってもらう、職場に家族を知ってもらう

■青戸さんご家族のCASE

青戸 翔さん(あおと・しょう/情報機器第二部付FLCS㈱出向)妻の京子(きょうこ)さん、息子の遼真(はるま)くん

青戸 翔さん(あおと・しょう/情報機器第二部付FLCS㈱出向)妻の京子(きょうこ)さん、息子の遼真(はるま)くん

――今日、一番思い出に残っていることは何ですか?

社長室で社長の椅子に座ったことと名刺交換です。いろんな人と名刺交換をしました。名刺入れに入っていた100枚ほぼすべてを交換することができました。

遼真くん

情報機器第二部の方々との名刺交換や交流の様子

情報機器第二部の方々との名刺交換や交流の様子

――お父さんの職場の風景を見てどう感じましたか? 家とは違いましたか?

違いました。家では一緒にゲームをしていたりしますが、仕事をしている時はキリッとしていて、信頼されている感じがしました。

遼真くん

――今回、参加した理由を教えてください。

ファミリーデーのことは以前から知っていたので、「コロナ禍が終わったら行きたいね」と話をしていました。子どもに「どんな仕事をしているの?」と聞かれた時に、説明が難しくて...。

青戸さん

3年生になって社会の授業で社会科見学があったりするので、そろそろ仕事のことを聞かれたらどう説明しようかと思っていたところでした。

京子さん

――実際に参加されてみていかがでしたか?

家から会社までの道をたどって、職場がどんな雰囲気なのかを自分の目で見て確かめてもらうのが一番だと思っていたので、いい経験になったと思います。

京子さん

会社の合併で同期になった大学の同級生が偶然参加していて、今度家族で遊びに行くことになりました。家族ぐるみの付き合いが始まりそうです。

青戸さん

――印象に残っていることがあれば教えてください。

息子が意外に積極的だったことが印象的でした。職場の方々も温かく迎えてくださって、いろいろ話しかけてくれました。会社の方のお話は私もよく聞いていたので、実際にお会いできるよい機会となりました。

京子さん

■齋藤さんご家族のCASE

齋藤 恵子さん(さいとう・けいこ/オートモビリティ営業統括部兼次世代オートモビリティ部兼DX戦略部)と娘の鈴華(りんか)ちゃん

齋藤 恵子さん(さいとう・けいこ/オートモビリティ営業統括部兼次世代オートモビリティ部兼DX戦略部)と娘の鈴華(りんか)ちゃん

――今日、一番思い出に残っていることは何ですか?

鈴華ちゃん

社長室で椅子に座って写真を撮ったのが一番楽しかったです。社長室は、椅子が高くて豪華でした。あとは、Zoomでお話ししながら、ChatGPTで夏の食べ物について質問をするのが楽しかったです。

同じ部署の方との交流やZoomでのChatGPT講座の様子

同じ部署の方との交流やZoomでのChatGPT講座の様子

――今回、参加した理由を教えてください。

齋藤さん

以前、上の子(兄)がファミリーデーに参加したので、下の子にも経験させたいと思っていました。それと、小学校で職業体験があり、実際に保護者が職業について話す授業があるのですが、東京センチュリーの仕事は説明してもわかりにくいと思うので、実際に来て、雰囲気だけでも見てもらうのが良いと思ったからです。

――お兄さんも来てくださっていたのですね。

齋藤さん

はい、結構記憶に残っているみたいです。その時は私が経営企画部だったので、当時部門長であった馬場社長と名刺交換したことを覚えていて、いただいた名刺もまだ持っていました。

――今回は、参加してみていかがでしたか?

齋藤さん

普段行くことのない社長室や役員会議室を子どもと一緒に見学できたこと、日頃お世話になっている人にちょっとでも子どもの顔を知ってもらえたことが良かったと思います。以前、上の子が参加した後には、「息子くん元気?」と時々声をかけてくださる方もいました。

2組のご家族からは、和やかな雰囲気の中、ファミリーデー当日の様子や感想をお聞きすることができました。ここからは、2017年の第1回開催以来、ファミリーデーの企画を担当している人事部の宮澤さんに、イベントの目的やダイバーシティを推進する担当としての想いを聞きました。
Family Day

家族の理解が、従業員のモチベーションを後押し

人事部 宮澤さん

           

――宮澤さんが最初にファミリーデーを企画したのは、どんな理由からでしたか?

宮澤さん(以下、宮澤):私は入社以来人事部で新卒採用・研修を担当していましたが、2016年にダイバーシティ推進室を兼務することになりました。その際に、従業員本人を対象にした研修やサポートだけでなく、従業員を支えるご家族に対しても何かできることがあるのではないかと考え、従業員のワーク・ライフ・バランス等の意識を高めることを目的に、他社の事例を参考に手探りでファミリーデーを企画し、2017年に第1回を開催することができました。

――ご家族を招くことで、どんな影響が期待できるでしょうか?

宮澤:従業員にとって、ご家族が仕事を理解してくれていることは働く上での心理的安全性につながるのではないかと考えています。ご家族と仕事や職業観についてお話しするきっかけにもなりますし、一番身近な方の理解を得られることは本人にとって後押しにもなりますよね。特に当社の事業はB to Bですので、サービス内容の説明が難しいというのを感じていました。

――イベントの様子を拝見すると、今回は社長室訪問の印象が強かったようですね。

宮澤:はい。馬場社長が子どもに目線を合わせてお話ししてくれたり、社長室訪問では子どもだけでなくご家族・従業員も社長の椅子に座らせてもらえたり、当日はずっと従業員とご家族のことを考えて動いてくださいました。

宮澤「子どもたちとの触れ合いの時間は私自身も毎回楽しみにしています」

宮澤「子どもたちとの触れ合いの時間は私自身も毎回楽しみにしています」

――後半は保護者の方が所属する部署を子どもたちが訪問したそうですが、どんな企画がありましたか?

宮澤:職場見学をアテンドしてくれたり、クイズやワークショップを用意してくれたりと、さまざまでした。人事部としては「温かく歓迎してください」とお伝えはしていましたが、具体的に何をやるかは各部署にお任せしていました。いろいろと趣向を凝らして、迎えてくださったようで有難いですね。

――参加された方の反応はいかがでしたか?

宮澤:今回に限らないのですが、お家でお子さんと仕事のことを話すきっかけになった、という声をよくいただきます。普段、保護者が働いている職場を見学することや、一緒に通勤することはお子さんからすると初めての体験で、就業意識の醸成や仕事に対する興味を育むきっかけにもつながっているようです。
参加した従業員同士の交流も生まれるので、結果的にワーママ・ワーパパ同士のつながりができるといいなと思っています。

働きやすく働きがいのある職場のための制度とコミュニティづくりをめざす

――宮澤さんご自身は、イベントを振り返ってみていかがでしょうか?

宮澤:コロナ禍を挟んで4年ぶりの開催だったので、どれくらいの方に参加していただけるか不安だったのですが、受付を開始してみると多くの方から申し込みをいただけて安心しました。社内で開催を発表したときには、参加する部署以外の方から「楽しみにしているよ」と声をかけていただくこともあって、社内的にもこうしたコミュニケーションに前向きに関わってもらえる雰囲気が感じられました。

――来年度以降もファミリーデーを開催される予定ですか?

宮澤:はい、前向きに検討しています。今回参加してくださった方のアンケートも参考に、より多くの方にご参加いただけるものにしていきたいですね。

――どんな方にご参加いただきたいですか?

宮澤:これまでにご参加くださった方はもちろん、新しく小学校に入学したお子さん、中途入社の方も小学生のお子さんがいらっしゃったらぜひ参加していただきたいです(※)。子育て仲間をつくる機会は職場ではあまりないと思うので、社内での関係づくりにも役立てていただきたいと思っています。
※原則、小学生の子どもを対象とする

――ダイバーシティ推進室では、この他にどのような取り組みをしていらっしゃいますか?

宮澤:育児中の従業員を対象にした「パパママランチコミュニティ」を実施しています。育休から復帰した女性と、(今年度は)2020年以降にお子さんが生まれた男性を対象に、数名ずつのグループでお昼を食べながら育児に関する情報交換をする取り組みです。最近は男性で長期育児休業を取得する人が少しずつ増えているので、そういった事例の紹介も積極的にしていきたいですね。

――最後に、宮澤さんが今後注力していきたいことなどあれば教えてください。

宮澤:より働きやすく、働きがいのある会社にするために、制度の側から踏み込んで足並みをそろえることと、社内環境としてのコミュニティづくりについて、今後も意識して積極的に取り組んでいきたいと思います。

宮澤 実希(みやざわ・みき)

人事部

2009年入社。人事部で新卒採用と研修を担当。2016年よりダイバーシティ推進室を兼務。2021年より育児休業を取得し、2022年4月に復帰。現在は子育てを含めたダイバーシティ関連業務を中心に、中途採用事務、健康経営などを担当している。

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