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AI時代の社会インフラを創る「データセンター事業」
〜収益性とリスク管理の見極めでグローバルパートナーから信頼される存在へ〜

2026年7月3日

東京センチュリーの事業の核となっているのが、モノの価値を見極める力、すなわち「目利き力」です。この連載では、東京センチュリーが提供しているプロダクトにおいて、どのような「目利き力」が発揮されているのかを探っていきます。第7回は、生成AIやDXの普及に伴い、世界中で需要が高まっている「データセンター事業」を紹介します。プロジェクトの舞台裏や東京センチュリーならではの強みについて、海外ビジネス事業部門の阿部さんに詳しく話を聞きました。

 

※事業紹介動画のフルバージョンはこちらよりご覧ください。


 

 

 

 

 

 

「社会のデジタル化」の基盤を、グローバルパートナーと共に支える

ーーまずはデータセンター事業の概要と、東京センチュリーの役割について教えてください。

 

阿部さん(以下、敬称略):NTTグループや三菱地所グループといった強力なパートナー企業との協業を通じて、データセンターの開発や運営を行っています。
データセンターとは、膨大なデータを処理するインターネット用のサーバーやネットワーク機器を安全に設置・運用するための専用施設です。企業や社会がデジタル化を進める上で、なくてはならない「データの心臓部」と言えます。稼働中のサーバーは大量の熱を発するため、効率的な冷却システムが不可欠であり、大量の電力を安定して供給できる環境づくりが極めて重要になります。

 

私が担当しているNTTグループとの共同事業では、これまでインドで2件、アメリカで1件の大規模なデータセンタープロジェクトを手掛けてきました。当社は、NTTグループが開発するデータセンターに対して、最適な金融スキームを構築して資金を充当する「ファイナンス」の役割を担っています。
さらに、資金を拠出するだけでなく、開発フェーズでは建設が計画通りに進んでいるかの進捗管理を行い、完成後はデータセンターが安定して正常に稼働しているかをモニタリングするまで、プロジェクトに深くコミットしています。

 

▼NTTとのデータセンター事業に関する取り組みについては、こちらの記事をご覧ください▼
AI時代をリードするデータセンター事業の成長戦略――NTT×東京センチュリーの「共創」で世界へ挑む

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インド(Mumbai8)におけるデータセンター外観

 

 

生成AIの爆発的普及を後ろ盾する「社会貢献性」

ーーデータセンター事業は、どのような社会貢献につながっているのでしょうか。

 

阿部:一言で言えば、「社会のデジタル化」に貢献していると考えています。現在、多くの企業や自治体がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいますが、データセンターが不足すると、こうしたDXやIT活用が遅れる恐れがあります。

 

特に近年は、クラウドサービスや生成AIのニーズが世界中で急速に高まっています。これらを普及させるには、24時間365日止まらない安定した電力供給と、効率的な冷却システムを備えた大規模なデータセンターが不可欠です。

 

中でもAI向けのサーバーは、通常のサーバーと比べて、消費電力や発熱量は桁違いに多くなります。それらの過酷な条件に対応できる最先端のデータセンターを構築・支援していくことこそが、これからのAI時代の発展を支える基盤になると考えています。将来的には、このインフラが充実することで企業の業務効率化が進み、深刻な人手不足の解消にも貢献できるのではないでしょうか。 

 

 

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国境を越え、収益性とリスクを見極める「目利き力」

ーーデータセンター事業において、東京センチュリーの強みである「目利き力」はどのように生きていますか。

 

阿部:最も発揮されているのは、巨額の資金を動かす「投資判断(ファイナンスの可否)」の局面です。

まず、重要になるのは、収益性です。つまり、その施設への投資に対して中長期的に十分な利益を得られるかという観点をシビアに評価します。これを見極めるためには、データセンターそのものの知識はもちろん、その施設が立地する国や地域への深い理解も欠かせません。国ごとに法律、税制、インフラの事業環境が大きく異なるためです。また、近年は世界的なインフレによる建設費高騰リスクなども織り込んで収益性を算出しています。

 

そして、次にデータセンターの運営では「電力確保」の確実性が鍵となります。新たに施設を開発する際は、十分な電力を安定して引き込めるかを慎重に検討した上で投資判断を行います。例えば、当社が関わった米国のプロジェクトでは、自社所有の変電所を開発したことで、電力の安定供給を確保しています。

 

さらに近年は、こうした効率性だけでなく、投資対象の国や地域の「コミュニティとの調和」や「環境への配慮」も不可欠な視点となっています。データセンターが真に持続可能なインフラとして地域に受け入れられ、共に発展していけるプロジェクトであるかを見極めること。これも、私たちが発揮すべき「目利き力」の重要な一要素だと考えています。

 

 

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阿部「現地のマクロ・ミクロな環境を総合的に評価し、リスクと価値を見極めることこそが、私たちの「目利き力」です」

 

 

 

ーーそのほかに、この事業を通じて身につけた専門性はありますか。

 

阿部:「国際的なプロジェクトマネジメント能力」を磨くことができていると実感しています。協業先であるNTTグループがグローバルな企業ということもあり、アメリカやインドなど、さまざまな国のメンバーと密に連携してプロジェクトを進めています。文化やビジネス習慣の違いからタフな交渉を迫られることも多いですが、それを乗り越えるたびに新しい視点や学びを吸収できていると感じます。

  

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グローバルメンバーとの仕事をオンラインMTGの様子

 

 

 

コロナ禍を乗り越え、現地で実物を見た時の「忘れられない感動」

ーー阿部さんは、この事業の立ち上げから関わっていらっしゃるそうですね。

 

阿部:はい。新卒で入社した直後、社内でこのデータセンター事業の立ち上げが決まり、初期メンバーとして一貫して携わってきました。当時は社内にもデータセンターに関する知見が少なく、試行錯誤を重ねる時期もありました。粘り強くプロジェクトを進める中で、チームとしての経験やノウハウを蓄積していきました。

 

ーーこれまでで、最も「やりがい」を感じた瞬間はいつですか。

 

阿部:やはり、現地で完成したデータセンターを目にした時の感動は忘れられません。特に最初に手がけたインドの案件は、コロナ禍で出張が行けず、長らくオンライン会議だけで進行していました。ようやく渡航制限が解除され、現地で実物見た時は、言葉にできないほどぐっと胸が熱くなったことを覚えています。

 

 

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阿部「画面越しに議論を重ねてきたメンバーたちと直接現地で喜びを分かち合えた瞬間は、
これまでの苦労がすべて吹き飛ぶほどの大きなやりがいを感じました。」

 

 

ーー最後に、今後のデータセンター事業の展望を教えてください。

 

阿部:世界トップクラスの運営実績を持つNTTグループとの『共創』を軸に、良質な案件を見極めながら投資を加速させるとともに、資産を機動的に入れ替える『資産回転型ビジネス』を推進することで、リスク管理と高い資本効率の両立を図ります。デジタル社会を支える重要なインフラであるデータセンターを中心としたバリューチェーンの中で、東京センチュリーグループのサービスを掛け合わせた新しい事業やエコシステムを創出し、地球規模の社会課題を解決に貢献してまいります。







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阿部永樹(あべ・ながき)

海外ビジネス部門 海外パートナー戦略推進部 ビジネスグループ

2020年新卒入社。幼少期にアメリカで過ごしていた経験を生かし、グローバルな事業に携わりたいと考え入社。新卒1年目から国際営業部門に所属し、以来、一貫してデータセンター事業の立ち上げに携わる。



※記事の内容、肩書きは掲載当時のものです。



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