東京駅前の常盤橋エリアにて開発が進む新しい街「TOKYO TORCH」。その第一弾プロジェクトとなる「常盤橋タワー」が2021年6月に竣工しました。東京センチュリーでは、オフィス環境の整備・充実のため、2023年5月にスペシャルティ事業分野を常盤橋タワーに移転。22Fのオフィスフロアにて営業をスタートしています。
【東京センチュリー 常盤橋オフィスの様子はこちらをご覧ください】
今回の記事では「TOKYO TORCH」プロジェクトの旗振り役であり、東京センチュリーのパートナー企業でもある三菱地所のご担当者 横井さまに、「働く」を豊かにするオフィスビル 常盤橋タワーの開発に込めた想いについてお聞きしました。
専用アプリひとつでビル全体を便利に使いこなせる「次世代型オフィス」
――「東京駅前 常盤橋プロジェクト」の概要とプロジェクトにおける横井さまの役割を教えてください。
「東京駅前 常盤橋プロジェクト」は三菱地所がさまざまな事業パートナーと共に、東京駅前の常盤橋エリアで開発を進めているプロジェクトです。この再開発によって誕生するエリアを「TOKYO TORCH」と命名し、2021年に完成した地上38階建ての「常盤橋タワー」と2027年度に完成予定の「Torch Tower」がこのエリアの中心的存在になる予定です。
プロジェクトの舞台となる常盤橋は、古くは江戸城の玄関口として栄えた歴史があり、現在は大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点にもなっている東京の"玄関口"的な場所です。そんな常盤橋エリアを基点に、日本の魅力を発信すると同時に、人生100年時代とも言われている今、あらゆる世代のライフステージを満たす体験を提供して「日本を明るく、元気にする」ことを目指して、「東京駅前 常盤橋プロジェクト」はスタートしました。
本プロジェクトにおける私自身の役割は、TOKYO TORCH街区全体の開発・運営マネジメントですが、とりわけこの常盤橋タワーのより良い運営を行うためのアセットマネジメントが主要なミッションとなっています。
――東京センチュリーも入居する「常盤橋タワー」のコンセプトについて教えてください。
常盤橋タワーが掲げているコンセプトのひとつに「次世代型オフィス」というものがあります。DXを推進する取り組みとして、例えばビル全体の利便性向上を目的とした就業者専用アプリ「TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー」の導入が挙げられます。アプリひとつで、このビル全体を便利に使いこなすことができるところが大きな特徴です。
このアプリがあれば、非接触型のモバイル入館証として、セキュリティゲートにスマートフォンをかざすだけで入館することができますし、3Fの就業者専用食堂「MY Shokudo」のモバイルオーダーや決済、さらにはコンファレンス会議室の予約や8F就業者専用ラウンジから執務フロアへのカフェデリバリーまでを行うことができます。
こうしたビル専用のアプリを導入するのは弊社としても初の試みで、常盤橋タワーでの運用がうまくいけば、2027年度に完成予定のTorch Towerでも導入する予定です。
密なコミュニケーションで、テナント企業の声を活かす
――実際に入居されているテナント企業からはどのような反響がありますか?
昨年、2回ほど常盤橋タワーで働く就業者を対象としたアンケートを実施しました。ビルとして食堂を設けたのは、この常盤橋タワーが初めてで、食堂やカフェを中心にご満足いただいているという声を多くいただきました。一方で、改善点もいくつか見えてきたので、より良い運営を目指した改善を適宜進めているところです。
ご入居されているテナント企業さまの声を適切なビル運営に活かしていくために、このようなアンケートをはじめ、日頃から入居者さまとの密なコミュニケーションのキャッチボールができるよう心がけています。
――横井さまご自身が考える常盤橋タワーのおすすめスポットはどこですか?
個人的におすすめなのは、8Fにある就業者専用のラウンジです。自社のオフィスとは別にこのような共用スペースがあることは、気分転換や作業効率向上の面からも、効果的なのではないでしょうか。フロア内の空間バリエーションも豊富なので、ちょっと座る場所を変えるだけでも新鮮な気分になりますし、飾ってあるアート作品や外の景色を眺めながら、リラックスした気分で作業ができるのも良いですね。
各オフィスフロアの内装は、基本的にテナント企業さまにお任せしていますが、テナント様の希望に沿ったレイアウトプランを実現できるようなフロアプランとしています。東京センチュリーさまのオフィスにも打ち合わせで何度かお伺いさせていただきましたが、エントランスの入り口部分がアーチ状になっていて、どこか企業ロゴをイメージさせるようで、とても素敵だなと思いました。
イベント開催を行うなど、テナント企業間の交流も促進
――その他、力を入れて取り組んでいることはありますか?
世の中的にテレワークが浸透していますが、そんな中でも「出社したい」と思っていただけるようなオフィスビルを目指して、さまざまな施策に取り組んでいます。
そうした施策のひとつとして、テナント企業さま同士の交流促進を目的としたイベントを定期的に企画しています。昨年に続き今年も、就業者の方々を対象とした運動会を開催しました。外資系企業さまでは、生まれて初めて玉入れや大縄跳びを体験されたという社員の方もいたようで、とても盛り上がりました。運動会後に3Fの「MY Shokudo」で打ち上げをされた企業さまもいたようです。
このようなテナント企業さま同士の交流やコミュニケーションは他のオフィスビルではあまり例がありませんので、このビルで働き続けたいと思っていただくきっかけにもなるのではと感じています。ラウンジや食堂などの共有スペースがあるため、一度交流した方とその後もこのビルで顔をあわせる機会も多く、継続的な交流関係を築きやすい部分もあるかもしれません。
――「東京駅前 常盤橋プロジェクト」の事業パートナーとして今後、東京センチュリーに期待することを教えてください。
東京センチュリーさまは「東京駅前 常盤橋プロジェクト」における主要な共同事業者であると同時に、この常盤橋タワーに入居しているテナント企業さまでもあります。
「東京駅前 常盤橋プロジェクト」の共同事業者の中で、常盤橋タワーにテナント企業として入居しているのは、現状では東京センチュリーさまだけです。毎日この常盤橋タワーで働いているからこそお気付きのことも多いと思いますので、パートナー企業としてはもちろんのこと、テナント企業としてのご意見も今後の「東京駅前 常盤橋プロジェクト」に反映いただけたらうれしいですね。
ありがたいことに、常盤橋タワーのオフィスは現在満床で、約9,000名の就業者の方々にご入居いただいています。2027年度のTorch Towerの完成に向けて、常盤橋タワー単体に留まらず、街区全体がうまく連携しながら、ひとつのコミュニティとしてこのTOKYO TORCHというエリアを盛り上げていけたらうれしいですね。
横井 彩友子(よこい・あゆこ)さま
三菱地所株式会社 TOKYO TORCH事業部 開発2ユニット
2022年入社。TOKYO TORCH事業部にて2021年竣工済みの常盤橋タワーの運営管理、2027年度竣工予定の日本一の高さのビルとなるTorch Towerの企画検討業務、TOKYO TORCHプロジェクト全体の再開発事業に従事。
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