東京センチュリーの事業の根幹となっているのが、モノの価値を見極める力、すなわち「目利き力」です。この連載では、東京センチュリーの6つのプロダクトにおいて、どのような「目利き力」が発揮され、社会に貢献しているのかを探っていきます。
第2回は、空のインフラとして、人々の移動を担う「航空機事業」です。東京センチュリー(以下、TC)では、世界有数の航空機リース会社Aviation Capital Group(以下、ACG)や、航空機の部品売買・ファイナンスサービスを提供するGA Telesis(以下、GAT)をグループに擁し、航空機のバリューチェーン全般をカバーする事業を広範に展開しています。その内容や強みについて、航空機営業部の片山さんに話を聞きました。
※詳細はこちらの会社紹介動画もご覧ください。
エアラインに関するさまざまなニーズにお応えする

航空機営業部 片山さん
――まずはTCグループの航空機事業について詳しく教えてください。
片山さん(以下、敬称略):航空機やエンジンのリース、パーツの売買や各種サービスの提供など、グループ一体で幅広く事業を展開しています。
ACGという航空機リース会社を子会社に有し、世界中のエアラインに機体やエンジンをリースで貸し出しています。また、投資家の方に航空機リース事業へ出資いただく「日本型オペレーティング・リース(JOL/JOLCO※1)も提供しています。
一般の方にはあまりなじみがないかもしれませんが、「世界で使用される航空機の約半数がリース」といわれるほど、リースは航空業界において不可欠な事業モデルとして定着しています。当社グループが保有する航空機などを世界各国のエアラインに貸し出すことで、持続可能な航空ネットワークを実現しています。
(※1)https://www.tokyocentury.co.jp/jp/business/service/aviation/jol.html

ACGでリースを行っているMAX8機
――航空機事業は、社会に対してどのように貢献していると感じますか。
片山:航空機は世界中の人々の移動を支える存在であり、当社グループの事業はその根幹を支えるものです。航空機の購入には百億円規模からの初期投資が必要であり、エアライン一社で負担することは容易ではありません。リースは、この資金調達の課題を解決し、航空機の安定的な活用を促進するものです。それは移動の面から社会を支えているとも言えます。だからこそ、私たちは航空機を単なる投資対象ではなく、「人々の移動を支える重要な社会インフラ」と捉えています。
また、環境への貢献にも力を入れています。近年、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)という、環境に配慮した航空燃料が普及し始めている中、当部ではSAFの使用に応じてリース期間の金利が変動する枠組みを海外エアラインと共に作成しました。こうした形で脱炭素に向けた取り組みも支援しています。
航空機と金融の知識を掛け合わせた提案
――航空機事業の特色はどのようなところにあると考えていますか。
片山:幅広いラインアップをグループ内に有していることにより、旺盛な航空機需要に対して機動的に応えられる点です。中核となるACGは世界トップ10にランクインする航空機リース会社であり、世界中にネットワークを広げています。また、航空機の部品の中でも特に重要なエンジンリースにも注力しています。グループ会社のGATと全日空商事とともに、エンジンリースを専門とする合弁会社Gateway Engine Leasing, LLC(以下、GEL)を設立しました。GELはTCグループの航空機バリューチェーンにおいて重要な役割を担っています。

エンジンリース
航空機やエンジンのリースのほかにも、GATなどを通じて、航空機の部品のリース・売買なども行っています。退役する機体を機体とエンジンに分け、それぞれ再整備を実施し、単体で売り出すことも少なくありません。そのほか、航空機にまつわるファイナンスや各種サービスなどを提供しています。
さらに、出資先には国内外で航空機の運航事業を行うジェットスター・ジャパンがあります。また、航空機の製造はメーカーが行っていますが、新造機のリースから退役する機体のパーツ売買など、航空機の入口から出口までバリューチェーン全般にわたってソリューションを提供することによって、価値を最大化しています。

航空機バリューチェーン
――この事業において、TCの強みである「目利き力」はどのように生きていますか。
片山:航空機と金融、両分野の知識を融合し、さまざまな提案をしていくところに、私たちの専門性があると思っています。 たとえば、航空機の資産価値は搭載エンジンの性能や状態が大きく影響します。それに加えて、機体の内装や機能面も考慮する必要があります。この資産価値をグループ会社と協業して正確に評価し、契約の詳細を詰めていく過程に、当社の「目利き力」が求められるのです。
「インフラ構築」に関われるチャレンジングな仕事
――この事業に携わる上での「やりがい」や「面白さ」を教えてください。
片山:航空機業務管理室では、リースで提供している機材の期中管理を担当していました。例えば、エアラインによっては月々のリース料とは別に実際の飛行時間・サイクルに応じた積立金を別途支払う先もあるため、月次でエアラインから提供される飛行実績をもとにその金額を計算・請求します。また、以前担当していたJOLCOの期中管理ではエアラインの購入選択権行使時の対応も行っていました。エアライン、レンダー、弁護士など海外企業を含めて関係者が多く、スケジュールに余裕がない場面もありますが、一つひとつのタスクを消化していくときは充実感があります。
入社以来13年間一貫して航空機ビジネスに携わり、コロナ禍で航空業界の厳しい時期を経験したからこそ、今、多くの航空機がまた空で活躍している姿を目にすると感慨深いものがあります。自分が担当した航空機に空港で出会える、もしくは実際に乗る機会がある点も、当部の面白さの一つかもしれません。
――これからの個人的な目標はありますか。
片山:これまでは営業と管理業務を経験してきました。今後は自分が培った知識と経験を生かして部の発展に貢献していきたいです。また機会があれば他の業務にも挑戦するなど、航空機の価値を最大化し、人々の移動を支えるインフラの提供に貢献してまいります。

【ご参考】東京戦センチュリーの「目利き力」Vol.1:
オートリースから自動運転・EV普及に取り組む「オートモビリティ事業」〜作りたいのは、安心・安全で誰もが自由な移動を選択できる未来〜

片山 育美(かたやま・いくみ)
航空機営業部
2012年新卒入社。TCの航空機事業立ち上げ当初に配属され、一貫して業務に携わる。航空機業務管理室では、主にリース機材の管理業務や人材育成を担当。2026年2月よりJOLCO組成を担当する営業第二グループに異動。
※記事の内容、肩書きは掲載当時のものです。
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