東京センチュリーの事業の核となっているのが、モノの価値を見極める力、すなわち「目利き力」です。この連載では、東京センチュリーが提供している6つのプロダクトにおいて、どのような「目利き力」が発揮されているのかを探っていきます。第4回は、情報機器事業(国内編)です。本事業では、ファイナンスとITの知見を融合した各種サービスを国内で提供しています。それらの内容について、情報機器第一部の清水さん、副島さん、情報機器第二部の長谷川さんに聞きました。
※詳細はこちらの会社紹介動画もご覧ください。

(左から)情報機器第一部 副島さん、清水さん、情報機器第二部 長谷川さん
グループ連携で実現する「IT資源の有効活用」
ーー国内における情報機器事業の概要を教えてください。
長谷川さん(以下、敬称略):情報機器のリースを中心としたファイナンスサービスを提供しています。国内の民間企業に対して、パソコンやサーバーなどのリース活用による導入の提案を行うほか、情報機器を取り扱うITベンダーやSIerと密接に連携しながら、リース以外にも幅広くビジネスを展開しています。
副島さん(以下、敬称略):国内の官公庁向けにも、リースなどを通じて情報機器を提供しています。官公庁の政策実行に必要なIT機器や、私たちが普段利用するような行政システム、あるいはドローンをはじめとする新規の製品・サービスなど、多岐にわたる製品のご提案をしています。当社のリース契約が官公庁の政策と密接に関わるケースも多いため、厳格な情報管理が求められます。そうした状況の中、パートナー企業との強固な協力体制のもと、お客さまの課題を先読みした的確な提案を心がけています。
清水さん(以下、敬称略):国内の研究機関向けにスーパーコンピューターのリースも行っています。どのようなスペックの機器が必要かという技術要件のすり合わせから、機器の提供元となるパートナー企業の選定、リース契約全体のスキーム設計まで一貫して担っています。
ーーこの事業は、どういった社会課題の解決につながっていますか。
長谷川:グループ会社のEPC Japanと提携し、IT機器の適正処分やITADサービス(※1)を通じて、情報機器のライフサイクル全体をサポートするライフサイクルマネジメントを行っています。単なるリース提供にとどまらず、リース満了後の機器のリファービッシュ(※2)やリユース・リサイクルを実施します。ITADサービスは、当社のリース物件に限らず、お客さまがもともと所有している機器についても対象としています。限りある資源を有効活用することで、社会課題の解決に貢献していきたいと考えています。
※1: IT asset disposition service (情報管理・環境保護等コンプライアンスに準拠した安全かつ適切な方法によりIT資産を処分するサービス)
※2:初期不良などで返品された電化製品や情報機器、あるいは一度使用された製品の修理・再生を行うこと
副島:データ消去済みの機器を再販するケースもあれば、一度分解し、再利用可能なパーツや部材を取り出してリサイクルにつなげることもあります。これまでなら廃棄されていたものにもう一度価値を与える。機器を使い終えるという「出口」から新たなビジネスを生み出す取り組みです。

長谷川「単に機器を導入するだけでなく、使い終えた後の『出口』まで見据える。
ファイナンスとITを掛け合わせることで、循環型経済社会の実現に貢献していきたいです。」
ファイナンスとIT、双方の専門知識が求められる
ーーこの事業において、東京センチュリーの「目利き力」はどのようなところにあると考えていますか。

長谷川
私たちのビジネスは、リース満了後の機器を再販・再利用することを前提としています。そのため、収益を最大化するためには、機器のスペックや数年後の市場動向をふまえ、満了後にも高い価値を保ち、市場から求められる機器を正確に見極める必要があります。この点に当社の目利き力があると考えています。

清水
スーパーコンピューターにおいても、リース満了後にはパーツなどを再販するのが一般的です。そのため、満了時に返却される物件の価値を、数年先の視点で予測しながら設計を進めることが重要です。当然ながら、最新のIT動向や情報機器に関する深い知識が求められます。

清水「自分自身の成長が、お客さまへの最適な提案につながる。
幅広い知識を吸収できるこの環境に、日々やりがいを感じています。」

長谷川
ファイナンスの専門知識も不可欠です。情報機器のリースはお客さまにとって重要な設備投資のひとつであり、大きな資金が動くことも少なくありません。最適な資金・財務計画や効率的なキャッシュフローをお客さまとともに考えながら契約を設計していく力が求められます。
私たちの強みは、ファイナンスとITを切り離さず「資⾦を動かしながらモノ(情報機器)を提供する」ビジネスモデルであり、「資⾦」と「モノ」双⽅の視点を最適に掛け合わせるところに専⾨性があります。
別の観点として、ドローンのように、急速な需要拡大が見込まれる情報機器をいち早く見極め、世の中に普及させるための仕組みを作ることも、私たちに求められる目利き力のひとつです。有望な機器があれば、その機器を扱う企業と即座に連携し、社会に展開していくためのスキームを設計していきます。
これらを実現するには、機器開発の最前線だけを注視するのではなく、社会や企業が今どのような課題を抱え、どのような技術を求めているのか、という時代のニーズを鋭くキャッチする力が欠かせません。

副島

「お客さまの価値創造に関われる」というやりがい
ーーこの事業に携わる中でどのような時にやりがいを感じますか。
私は学生時代から金融の仕事に携わりたいと思う一方で、自分たちの提供するサービスを実際に使う“エンドユーザー”の顔が見える仕事に就きたいという思いもありました。実際に、官公庁へのリースでは、公共施設や役所などで当社のリースした機器が使われていることも少なくありません。こうした場面を見た時に、自分の仕事が世の中の役に立っていることを実感します。

副島

副島「ドローンのような新技術をいち早く見極め、社会に広める仕組みを作る。
時代のニーズを鋭くキャッチし、公共の課題解決に挑み続けたいです。」

清水
お客さまから感謝の言葉をいただく瞬間もやはりうれしいものです。また、当社では情報機器に限らず多種多様な「モノ」と金融を掛け合わせるビジネスを展開しているため、仕事を通じて幅広い知識を得られ、日々、自分自身の成長を実感することができます。

長谷川
当社がリースした情報機器を通じて、お客さまが新しいビジネスやサービスを生み出していくこともあります。お客さまの価値創造に対して、私たちが間接的に役立てていることは大きなやりがいです。
ーー今後、この事業を通じてどのようなことに挑戦していきたいですか。
基盤である情報機器のリース事業は強化しつつ、今後はそれ以外の領域にも積極的にチャレンジしたいです。たとえばお客さまがクラウドサービスを導入する際のサポートなど、ハード(機器)の有無に縛られないサービス提供も含め、時代に合わせたビジネスを柔軟に展望していきたいと思います。

副島

長谷川
リースを祖業とする当社は、「月額の利用料をいただくビジネスモデル」の設計が得意といえます。その知見は、近年のサブスクサービスやSaaS(※)などにも応用できるはずです。当社が長年培ってきたノウハウや資産を活用して、次世代のビジネスを作っていきたいと考えています。
※3:Software as a Service(ソフトウェアをパッケージとして購入するのではなく、インターネット経由で必要な機能を利用するサービス形態のこと)


長谷川 珠希
情報機器第二部 営業第二グループ
2022年新卒入社。民間企業向けの情報機器リースなどを担当。PCやサーバーなどのファイナンス提案を行う。

副島 大地
情報機器第一部 営業第二グループ
2022年新卒入社。主に国内の官公庁を担当し、リースをはじめとしたファイナンスサービスを提供している。

清水 麻捺美
情報機器第一部 営業第一グループ
2023年新卒入社。国内の官公庁や研究機関向けに主にスーパーコンピューターのリースを手がける。
※記事の内容、肩書きは掲載当時のものです。
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