仕事を知る

PROJECT STORY 01

若き力が未来の
エネルギーを変える!

環境エネルギー統括部  藤本 典之/佐藤 淳子/青木 雄一郎

PROFILE

※所属部署名は取材当時のものです。

STORY 01

市場が拡大する局面を迎えていた。

「10月1日、京都へ行ってもらいたい」
「えっ、異動の初日から出張ですか?」
入社3年目の藤本典之は、環境エネルギー統括部への人事異動の辞令が出たその日に、新しい上司からいきなりこう告げられ、プロジェクトのパートナーである京セラ株式会社とのミーティングに参加することとなった。
「スピード感が求められる仕事なんだろうな。」と藤本は思った。実際、プロジェクトはすでに大きく動き出していて、即戦力として加わることになった藤本には、大きな期待が寄せられていたのだ―。

藤本が加わることになったプロジェクトは、東京センチュリーが京セラとのパートナーシップにより取組む太陽光発電事業である。再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度(FIT)が2012年7月1日にスタートし、太陽光発電事業の市場が大きく拡大する局面を迎えていた。
東京センチュリーがこのプロジェクトに参画することになったのは、ある金融機関からもたらされた一つの情報がきっかけだった。京セラが2MW(メガワット)未満の太陽光発電事業を行うパートナーを探しているという情報だ。

この当時、FITはまだ制度化されていなかったが、東京センチュリーは太陽光発電事業には大きなビジネスチャンスがあると考えていた。様々な金融機関が京セラに対して提案活動を繰り広げる中、東京センチュリーは、京セラのニーズを的確に掴み、その信頼を勝ち得た。

「私たちが京セラさんとのパートナーシップを構築できたポイントは、他社に先駆け、事業リスクを取ってプロジェクトを進めるという意思決定が出来たことです。FITの概要が不透明なあのタイミングで決断できたからこそ、京セラさんとのパートナーシップを構築することができたのです。」
プロジェクトマネージャーとして交渉にあたった青木雄一郎はこう振り返る。

STORY 02

太陽光がもたらすキャッシュフロー!

2012年8月、東京センチュリーと京セラは、太陽光発電事業を共同で実施することについてプレスリリースをした。
主な内容はこうだ。

  • ・東京センチュリーが、発電設備に対するリース・ファイナンスを提供すること
  • ・京セラグループが、候補地情報の収集から太陽電池パネルの製造~維持管理までを行うこと
  • ・3年間にわたる事業計画は、60~70MWの発電事業(一般家庭約2万世帯分の年間電力消費量相当)を見込んでいる。

青木は藤本にこう声をかけた。
「プレス発表の内容は、プロジェクト全体の大枠だ。藤本さんにはこの大枠を踏まえたうえで、個別案件の事業性評価〔事業期間20年のB/S・P/L・キャッシュフロー計算書作成〕をやってもらいたい。キャッシュフロー分析は特に重要だからね。」
「楽しみですね。私は、学生時代からプロジェクトファイナンスで、環境問題の解決に貢献したいと思っていたんです。」
「そうか、藤本さんは、大学院で森林経理学や地球温暖化問題について研究していたんだったね。ぴったりの職場というわけだ。」

事業初年度となった2012年度、県有地を利用した香川県高松市の案件を手始めとして、合計14件のプロジェクトを成約に結びつけた。それぞれのプロジェクトにおいて、リスク分析や発電量検証を踏まえ、太陽光から生み出されるキャッシュフローを分析し、事業性評価を行うことが、藤本の役割であった。

STORY 03

両翼がそろい、個別案件は猛スピードで進み始めた。

2013年4月になってプロジェクトチームに佐藤淳子が加わった。佐藤は環境エネルギー統括部に異動する前は、不動産ファイナンス第一部に所属し、東京臨海地区の商業施設に対して資金を供給するファイナンススキームをまとめあげた実績を持つ。

佐藤は主に、電力会社、EPC業者やO&M業者との契約を担当することになった。EPC業者とは設計・調達・建設を担うエンジニアリング会社、O&M業者とは運転管理と保守点検を担う会社のことで、いずれも発電所を建設~維持管理していくうえで必要不可欠なビジネスパートナーである。しかし、お互いの責任・役割分担は契約書で明文化しておく必要があり、その調整作業は困難を極めるが、藤本と佐藤はお互いの進捗状況を確認しながら仕事を進めている。

分析力に長ける藤本による事業性評価、綿密な気配り目配りができ、調整力に長ける佐藤による契約手続き。プロジェクトを推進していく両翼がそろったことで、プロジェクトは猛スピードで進み始めた。

そして、プロジェクトは新たな段階へと突入した。それまで京セラとの共同事業においては、2MW(契約金額:約7億円)未満のメガソーラー事業を対象としてきたのだが、2013年度に入り、10MW~60MW(契約金額:30~180億円)といった大規模メガソーラー事業にも取組むこととなったのである。
「プロジェクトの当初見込みの合計60~70MW(契約金額:200億円)は、2年目にして達成できそうですね。」
と目を輝かせる藤本に、青木が釘を刺した。
「そうだね。我々の当初の成約目標は達成出来そうだね。しかしこれは、あくまでも通過点だ。これから大事なのは、発電所が稼動してからのモニタリングだよ。藤本さん、しっかりチェックしてくれ!」

STORY 04

「打たずとも響く」若手が広げる、
ビジネスの可能性!

太陽光発電所が次々と稼働を始めたことで、藤本と佐藤の目は今後に向き始めている。
青木はこの二人の背中を見守りながら、次の一手を考えている。このプロジェクトで確立したスキームを応用していく構想を練っているのだ。青木はこう語る。

「藤本さんと佐藤さんは、『打てば響く』を超えた『打たずとも響く』人たち。指示を待たず、プロジェクトにとって何がリスクで何が大切かを、自分で考え行動しています。彼らには、これからも多くの経験を積んでもらい、優秀なプロジェクトマネージャーになるよう成長していって欲しいです。その一方で、二人に気づきを与え、二人が活躍できるフィールドを広げることが、私の役割です。これまでに構築したスキームやノウハウを活かし、洋上風力・地熱など他の再生可能エネルギーのプロジェクトや海外プロジェクトを展開していく方法を考えています。
東京センチュリーは、リスクを取って新しいビジネスに挑戦する風土のある会社。ワクワクすることをこれからもどんどん仕掛けていきますよ。」

三人のプロジェクトストーリーはまだまだ続く

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